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ブランド時計の資産価値|専門家が教える価値の決まり方と売却時の注意点

オメガの腕時計「Devil(デビル)」の写真

I. 導入:ブランド時計は本当に「資産」になるのか?

「ブランド時計は資産になる」という言葉を耳にする機会が増えました。
実際に、一部のモデルは定価を大きく超える価格で取引され、世界的な経済不安の中でもその価値を維持しています。

しかし、その一方で「本当に儲かるのか?」「どんな時計でも価値が上がるわけではないのでは?」という疑問を持つのは当然のことです。

この記事では、買取業界で10年以上の経験を持つ私たちが、ブランド時計が持つ資産としての側面に光を当てつつ、
そのメリットとデメリット(リスク)を公平な視点で解説します。

そして、お客様が大切にされてきた時計の価値を正しく理解し、将来的に売却を検討する際に後悔しないための知識を、余すところなくお伝えします。


II.【基礎知識】時計の資産価値を決める5つの普遍的要素

ブランド時計の価格は、単に定価や人気だけで決まるわけではありません。
査定のプロは、以下の5つの要素を複合的に見て、その時計が持つ「真の価値」を判断します。

1. ブランドの歴史と哲学
ロレックスやパテック・フィリップといったブランドがなぜこれほどまでに高い資産価値を維持できるのか。
それは、彼らが創業から一貫して追求してきた哲学と、時計史に刻んだ数々の功績が「信頼」という名の価値を生み出しているからです。
ブランドの背景を知ることは、資産価値を理解する第一歩です。

2. ムーブメント(製造技術)
時計の心臓部であるムーブメントは、価値を大きく左右します。
職人が手作業で組み上げる機械式(手巻き・自動巻き)は、その技術的価値や希少性から高く評価される傾向にあります
特に、トゥールビヨンやパーペチュアルカレンダーといった複雑機構(コンプリケーション)を搭載したモデルは、専門的な精査が不可欠です。

3. 素材と仕上げ
ケースやブレスレットに使われる素材も重要なポイントです。
金やプラチナといった貴金属は素材そのものに価値があります
一方で、ロレックスが使用する「904Lスチール」のように、ブランド独自の高品質なステンレススチールも、
耐久性や仕上げの美しさから高く評価されます。

4. 需要と希少性
市場の原理原則である「需要と供給」は、時計の価値に最もダイレクトに影響します。
生産数が限られる限定モデルや、惜しまれつつ生産終了となった廃盤(ディスコン)モデルは、
市場での流通量が減るため、 希少価値が高まり価格が高騰する傾向にあります。

5. 市場の動向
為替レート(特に円安)、海外の経済情勢、新作モデルの発表など、時計を取り巻く市場は常に変動しています。
例えば、円安の局面では、海外での販売価格が相対的に上昇するため、国内の中古買取価格も上昇しやすくなります。
プロの査定士は、こうしたグローバルな視点で市場を分析し、適正な買取価格を算出します。

【時計の資産価値を構成する要素】
評価要素 価値を高めるポイント例 注意したいポイント例
ブランド ロレックス、パテック・フィリップなど歴史と実績のあるブランド ファッション性が主体のブランド
ムーブメント 機械式(特に複雑機構)、自社製ムーブメント 汎用的なクオーツムーブメント
素材 プラチナ、ゴールドなどの貴金属、高品質ステンレス メッキ、チタン(一部除く)
希少性 限定モデル、生産終了モデル、人気モデル 現行の定番モデル、大量生産モデル
状態 付属品完備、良好なコンディション、未研磨 付属品欠品、大きな傷、改造品

III. 知っておくべきデメリット|ブランド時計投資の3つのリスク

資産としての魅力がある一方で、ブランド時計の購入や保有には、株式や金といった他の投資対象とは異なるリスクが伴います。
メリットだけでなく、デメリットも正しく理解しておくことが重要です。

1. 専門知識が必要で、偽物(フェイク)のリスクがある
ブランド時計の価値を正しく判断するには、モデルの歴史、製造年、パーツの整合性など、非常に専門的な知識が求められます。
また、市場には精巧に作られた偽物も流通しており、知らずに購入してしまうと資産価値はゼロになってしまいます。
信頼できる正規店や実績豊富な専門店での購入が不可欠です。

2. 必ずしも価格が上がるとは限らない
資産価値が高いとされる一部の有名ブランド・人気モデルを除き、多くの時計は購入した瞬間に価値が下がる「中古品」となります。
流行の変動やブランドの戦略変更によって、現在の人気モデルが将来も同じ価値を維持する保証はありません。 「買えば必ず儲かる」という考えは非常に危険です。

3. 維持コストと流動性の問題
機械式時計は、その精度や資産価値を保つために3〜5年に一度のオーバーホール(分解掃除)が推奨され、数万円〜数十万円の維持コストがかかります。
また、いざ現金化したいと思っても、株式のようにすぐに売却できるわけではありません。
適切な買取店を見つけ、査定・交渉を経て現金化するまでには、ある程度の時間が必要です。

【ブランド時計投資のメリット・デメリット】
メリット デメリット
✅ 楽しみながら保有できる(実用性) ❌ 専門知識がないと価値判断が難しい
✅ インフレに強く、世界共通の価値を持つ ❌ 偽物や改造品のリスクがある
✅ 一部のモデルは価格高騰が期待できる ❌ 必ずしも価格が上がるとは限らない
✅ ファッションとして自己表現ができる ❌ 維持費(オーバーホール)がかかる

IV.【実践編】将来の価値を最大化する「売る前」の準備

ブランド時計を「投資」としてではなく、大切に使ってきた「資産」として、将来的に少しでも高く評価してもらうための準備をご紹介します。

  • ・付属品の重要性:
    価値の証明書を保管する保証書(ギャランティ)、箱、サイズ調整で余ったコマ、説明書。
    これらは「その時計が本物であることの証明書」であり、次のオーナーへ繋ぐための重要なパーツです。
    特に保証書は査定額に大きく影響します。全て揃っているのが理想ですが、もし紛失していても買取は可能ですのでご安心ください。
  • 時計の状態
    日々の丁寧な扱いが価値を保つ
    査定前に、セーム革などの柔らかい布で指紋や皮脂汚れを優しく拭き取るだけで、時計の印象は格段に良くなります。
    ただし、過度なクリーニングや研磨は禁物です。傷を消そうとして逆に深い傷をつけてしまうケースもあるため、 現状のままお持ちいただく事をお勧めします。
  • ・オーバーホールの是非:
    売却前の高額修理は慎重に「動かないから」「傷があるから」と、売却前に高額な修理やオーバーホールをするのはお待ちください。
    状態によっては買取価格が修理費用を上回る場合があります。動かない時計や壊れた時計でも、
    その状態を前提とした適正価格で買い取ることが可能
    です。 なお、修理証明書があれば、プラス評価になる場合もあります。
  • ・最適な売却タイミング:
    市場の動向を知る一般的に、ボーナス時期や年末商戦に向けて買取を強化する業者が多いため、
    その少し前の6月~7月11月は査定額が上がりやすい傾向にあります。
    また、前述の通り円安が進んでいる時期も狙い目です。
  • 買取業者の選び方
    信頼できるパートナーを見つける
    買取価格は業者によって大きく異なります。出来る限り複数の業者に査定を依頼しましょう。
    その際、価格だけでなく、「なぜその価格になるのか」を丁寧に説明してくれるか
    時計専門の査定士が在籍しているか、といった点も重要な判断基準になります。


V.ブランド別・状態別 査定ポイント

査定の現場では、日々さまざまな時計との出会いがあります。
ここでは、一般的な高級ブランドだけでなく、 多様な時計に価値を見出してきた当社の実際の査定事例を交えながら、専門家ならではの視点をご紹介します。

    • アンティークウォッチの価値:古き良き時代のデザインを評価
      オメガの腕時計「Devil(デビル)」の写真
    • 【経験事例】

      こちらは先日お買取したオメガの「DEVILL(デビル)」というアンティークウォッチです。
      現行モデルにはない小ぶりなサイズ感やゴールドの文字盤が、時代を超えたエレガンスを感じさせます。
      たとえ動作していない状態であっても、このような歴史的デザイン性や希少性を評価し、価格を算出することが可能です。
      「古いから価値がない」と諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。

  • 多様なブランドの評価:眠っている価値を見出す
    エテルナのクォーツ腕時計の写真
    • 【経験事例】

    こちらはエテルナのクオーツ時計です。あまり聞き馴染みのないブランドかもしれませんが、
    エテルナは時計業界の歴史において重要な技術革新を担ってきた由緒あるブランドです。
    私たちは、こうしたブランドの歴史的背景や時計そのもののコンディションを丁寧に評価します。
    有名ブランドでなくとも、価値が眠っている時計は数多く存在します。

  • 状態が悪い時計の価値:部品にも価値がある可能性

    ガラスが割れていたり、リューズが取れていたりする時計でも、すぐに諦める必要はありません。
    そのモデルにしか使われていないムーブメントの部品や、ブランド純正のブレスレットには、
    修理用パーツなど 製品自体とは別の価値が見出せる場合があります。
    私たちは時計を多角的に評価するため、 他社で買取を断られた時計でも、ぜひ一度拝見させてください。

【プロの査定士はココを見る!査定額が変わる7つのチェックポイント】
  • 1. ベゼル:
     傷の深さ、回転の感触
  • 2. 風防(ガラス):
     傷、欠け、素材
  • 3. 文字盤:
    シミ、腐食、夜光塗料の状態
  • 4. 針:
    錆び、曲がり
  • 5. ケース:
     磨きの状態、ラグのエッジ
  • 6. リューズ:
     操作感、純正品か
  • 7. ブレスレット:
     ヨレ、傷、純正品か

VI. よくある質問(FAQ)

Q. 保証書を紛失していても買取できますか?
A. はい、もちろん可能です。ただし、保証書がある場合に比べて査定額は下がる傾向にあります。

Q. オーバーホールしていないのですが、減額されますか?
A. 定期的なメンテナンスがされていない場合、内部の機械が劣化している可能性があるため、減額の対象となることがございます。
しかし、売却前に高額なオーバーホールをする必要はございません。現状のままお持ちください。

Q. 傷やサビがあっても値段はつきますか?
A. はい、つきます。傷の程度や場所にもよりますが、価値がゼロになることはほとんどありません。
文字盤のサビや腐食も、アンティークウォッチでは「味」として評価される場合もございます。

Q. 査定料や手数料はかかりますか?
A. いいえ、当社の査定は全て無料です。査定額にご納得いただけなかった場合のキャンセル料なども一切いただきませんので、お気軽にご相談ください。

Q. なぜお店によって買取価格が違うのですか?
A. それぞれの業者が持つ販売ルート、在庫状況、そして査定士の専門知識レベルが異なるためです。
特に、海外に強力な販売網を持つ業者は、国内相場にとらわれない高額査定が期待できます。


VII. まとめ:時計の価値を正しく理解し、信頼できるパートナーを見つけること

この記事では、ブランド時計の資産価値がどのように決まるのか、そして資産として保有する際のメリット・デメリット、
さらに売却時に損をしないための注意点までを詳しく解説しました。

高級時計は、所有する喜びや使う楽しみを与えてくれる特別なアイテムです。
しかし、その資産価値を正しく評価し、納得のいく形で手放すためには、
専門的な知識と誠実な対応をしてくれる信頼できるパートナー選びが最も重要になります。

「長年使ってきた時計の、今の価値が知りたい」「売るかどうかは決めていないけど、一度専門家の意見を聞いてみたい」
「他のお店では値段がつかなかったけど、本当に価値はないのだろうか?」

もし少しでもこのようにお考えでしたら、ぜひ一度私たちにご相談ください。

私たち「HOOP(フープ)」は、お客様の大切な時計の価値を、良い面も注意すべき面も含めて丁寧にご説明し、ご納得いただける買取を目指しています。
売却ありきでなくとも、「今の価値を知りたい」というご相談だけでも大歓迎です。まずはお気軽にお問い合わせください。

【会社情報】
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